「乙女はお姉さまに恋してる 櫻の園のエトワール」 読後感

[ その他雑記 ]

と、いうわけで。軽く流し読みしたので感想でも。

今回のお話は所謂「貴子さんルート」の後日談になります。瑞穂お姉さまの卒業後の四月、即ち奏や由佳里が二年生のときから、三年生になって奏がエルダーになるまでが描かれています。新しく寮生になる「七々原薫子」と「皆瀬初音」そして、本編にも登場した前述の二人、「周防院奏」「上岡由佳里」を軸に物語が展開します。あとは読んでみてのお楽しみ、ということで。(私があらすじ書くの苦手というのも多分にありますが)

基本的に本編よろしく会話文が多いので読みやすいと思います。所謂「小説」とは文体が少し違うので、初めて読む人は少々面食らうかもしれませんけどね。

個人的には葉子さんが出てきたのがちょっと嬉しかったですね(今回も例の如くちょい役ですが)。本編プレイ中からのお気に入りキャラです。所謂モブキャラなんですけど、妙にツボに入ったんです、性格的な物とか台詞回しとか。クールな人物に弱いのかもしれない。そんなわけで今作で初登場(?)の「真行寺茉清」嬢もお気に入り。クールでカッコイイ女性は魅力的だと思います。とはいうものの同じくクールっぽい「ケイリ・グランセリウス」嬢はちょっとなぁ。名前もアレだけど、台詞が一々芝居がかっていてちょっとイヤ。閑話休題。

ゲーム本編が好きな人なら間違いなく買いでしょう。ただ、ゲーム、あ、アニメでも構いませんが、原作に一切触れたこと無い人だと少し、いやかなり分かりづらいかもしれません。世界観とか、登場人物の素性とか性格とか、作品の方向性とかそういったことを理解する上でこの本だけだと若干情報が不足しているように思います。もし、原作を知らないけどこの本が気になった人がいた場合は、まずゲームなりアニメなりで一通りストーリーを理解してから読んだ方が、より楽しめると思います。

少々堅苦しくグダグダ書いてみたわけですが。柄じゃないので、オススメですよ、と最後に一言述べて締めさせていただきたいと存じます。

追記

始めに「流し読みした」と書きましたが、一通り最後まで読んでから感想を書いています。

普通、私が本(小説)を読むときは二度読みます。一度目は枝葉末節は気にせず全体の流れを把握しつつ速読気味に。二度目は登場人物の心情や、言葉の使い方等を気にしながらじっくりと。先ほどの感想文(というほどの物でもありませんね)では前者の読み方を「流し読み」と表記しました。

そのようなわけで、後日改めて読むつもりです。出来れば十分に時間のとれるときが良いので、おそらく週末になるかと思います。もっともその時にはWeb上に感想なんて書きませんけど、面倒ですしね。

追記2

「おとボク」を読んだあとは無駄に丁寧に文章を書きたくなるのは何故だ。いつもよりかなり丁寧です、今回は。いつもはもっと適当なんですよ。

2007年12月25日火曜日 23時51分25秒